人口流入規模でわかる投資適格都市

昨日、総務省が住民基本台帳に基づく2013年の人口移動報告を行いました。これによると、東京都への転入が一番多く70,172人、次に神奈川県12,356人、埼玉県11,554人と続きます。上位9都府県は転入超ですが、その他38道府県は転出超となっています。寂しいばかりですね。
これを市町村ベースで眺めてみますと、転入都市ベストナインは下表のようになります。10位になると、転入数は3,000人を切ってしまいます。
地方の疲弊がよく云々されますが、感覚だけでなく客観数字として人口動態からもそれが如実に示されていると言えます。

不動産投資の観点から見ると、人口の転出入は都市の人気のバロメーターであり、その人気は、やはり都市の経済動向から来ています。よって、どの都市まで投資していいかということになれば、一般的には、安定的に数千人規模で人口流入が続いている都市と、あえて言い切ってしまってもいいのではないでしょうか。このデータでは、せいぜいベストナインくらいまでとなります。
そう言えば、外国投資家が気にする都市も、ここに出ているくらいの都市で十分ですね。多いくらいです。
最も、このすぐ下に、大阪府の吹田市、豊中市、千葉県の船橋市、東京都の武蔵野市などが続きますが、こうした都市はベッドタウンとして人気があることは確かなので、住宅物件としては、対象になりうるかもしれません。いずれにせよ、今後全体として人口減少がどんどん進んでいく日本においては、投資に当たってこれまで以上に、人口動態に気を配る必要があります。

人口転入都市ベストナイン
1位 東京23区     61,281人
2位 札幌市     10,088人
3位 大阪市              8,729人
4位 福岡市     8,186人
5位 川崎市     6,929人
6位 さいたま市   6,572人
7位 横浜市     5,359人
8位 名古屋市    5,229人
9位 仙台市     4,772人

Follow me!