不動産投資に関する巷の推奨理由に気を付けよう

Webや書籍・雑誌を調べると、不動産投資について書かれたものを数限りなく見ることができます。
ただし、それらの中には、わざとかどうかまではわかりませんが、正確に物事を伝えていないものが山のようにあります。

次の文章は(筆者が要約しているが、ニュアンス・内容は同一)、最近私が見た中では、割合まともな書き振りなのであえてここで取り上げるかは迷ったのですが、初心者の読み手ならば、逆に不動産投資はあまりリスクがないと安心して思ってしまうレベルの上手い書き振りなので取り上げてみました。

「不動産投資は、手取り利回りが5〜6%のものが多く、株やFXのように大きな収益を上げることは出来ないけれども、長期で安定的な収益を上げることが可能。将来人口の減ることのない確かな地域の確かな物件ならば、価格が半分になってしまうことや賃料が半分になってしまうことは考えられない」

確かな地域、物件ということで逃げを打っているのだと思いますが、1990年代のバブル崩壊時のみならず、2000年後半のミニバブル崩壊時でも、不動産価格、賃料は、優良地域の優良物件でも半値となっているケースが多々見られます。
あたかも、ちゃんと選別すれば、大きな価格変動リスク、インカム収益変動リスクがないがごとく説明することは、投資を考えている読み手をミスリードする原因となります。

もちろん、株やFXがインカム収益のみで5-6%も稼げることはまずないので、このこととの比較では不動産は優位ということは言えるでしょうし、一般に不動産はミドルリスク、ミドルリターンとは言われていますので、株と比べてリスク度合いは小さいとも言えるでしょうが、これは相対感の話です。
だからと言って、優良物件ならば大きく価格や賃料が変動するリスクはないと言ってしまうと問題があります。

いずれにしても、先日も書きましたが、投資を行う人はまず何事も疑ってかかれ! その上で納得したら果敢に投資にかかれ!
という意識を持つことが重要です。

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