不動産価格は近々ピークを打つ見通し − 不動産投資のプロたちの予測

私は、自分のブログで、早ければ2015年後半にも不動産価格はピークを打つと予想してきました。
もちろん、半年、1年とその時期がずれることは十分あり得るということも申し上げてきました。

つい最近、この予想をサポートする有力なデータが出てきました。
それは、ニッセイ基礎研究所が1月29日に公表した「第11回不動産市況アンケート」の調査結果です。

この調査は、1年に1回、不動産分野の実務家・専門家を対象に行われているものです。対象者は、具体的には、不動産・建設、 金融・保険、仲介、不動産管理、不動産ファンド運用、格付、投資顧問・コンサルタントなどの業務に携わる専門家となっています。

このアンケートの中で、中期的な不動産サイクルについて、今後の不動産価格のピーク年の予想を聞いた設問があります。その結果は、既にピークが近いとして「現在」とする回答が24.1%、「2016年〜2017年」とする回答が51.7%、東京オリンピック開催前の「2018年〜2019年」とする回答が19.8%となり、ピークは「2020年以降」とするものは3.4%にとどまりました。

つまり、不動産業務に携わるプロの95%以上が、東京オリンピックよりも前の年のいずれかでピークをつけると予想していることになります。
また、既にピークであると認識しているものがほぼ4分の1を占めていることも強調しておきたいと思います。
このアンケートからはわかりませんが、おそらく2016年までにピークが来ると予想しているプロが過半を占めているのではないでしょうか?

これらは、プロによる予想の結果ですので、多くは高額かつ高収益な物件つまり価格の変動が真っ先に表れる物件を扱っている人による感度の高い予想であると推定されます。
従いまして、巷の統計データに表れるよりも早い、リアルタイムのタイミングについての予想が行われていると考えられます。

別の言い方をしますと、個人が扱うような物件は、個人とプロの情報量の違い、物件の価格特性(高額・高収益物件よりも価格の変動性や感応度がマイルド)からして、これらの予想時期より少し後ずれすることが考えられます。
とは言え、概ね似たような時期にピークを打つことは確かですので、これから不動産の売却、購入を考える個人は、そのタイミングについて十分注意すべきでしょう。

 

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