不動産マーケットサイクルにみる次のピーク時期は?

不動産にも、経済と同じように浮き沈みのサイクルがあります。経済のサイクルとしては、短いものから言いますと、約40ヶ月のキチンの波(主に在庫変動による)、約10年のジュグラーの波(主に設備投資による)、約20年のクズネッツの波(主に建設需要による)、約50年のコンドラチェフの波(主に技術革新による)などが有名です。

現在、主要都市の不動産価格は、やや足踏み感はあるものの、上昇を続けているといえます。
上記のサイクル(波)につきましては、不動産に関しては定説的なものはあまりみませんが、それでも、一般に、16-7年(13年から19年程度)程度のサイクルがあると言われています。

前回の不動産価格のピークを2007年と捉えた場合、この周期を単純にあてはめると、次回のピークは2023-4年あたりということになり、東京オリンピック終了後もしばらく不動産価格は上がり続けることになります。一番短い13年をあてはめると丁度東京オリンピックの2020年がピーク年に該当します。

ただ、失われた20年を含む特殊なケースが大きく影響する17年周期をそのままあてはめるには直感的に無理がありそうです。2000年代半ばのミニバブル時の不動産価格の上昇期間、下落期間を考えた場合、今回のサイクルもそのサイクルを大きく取り込んだ方が問題がなさそうです。前回のミニバブルでは、上昇期間が約3-4年、下落期間が5年程度でした。

結論として、ずばり、2015年から2016年にピークということでおかしくなさそうです。
消費税の10%への増税スケジュールや景気の上昇期間など経済の循環から見ても整合性がありそうではないでしょうか?
これは、データとしてきちっと捉えられる数字が示す年次ということになりますから、感度が高くあるべき投資としては、今年が最後のチャンスか、もう既に遅いと言えそうです!

非常に乱雑な論ではありますが、割と当たっているような気がします。

 

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