家計バランスも老後への備えも危機的水準 – 「知るぽると」世論調査で判明

金融広報中央委員会(愛称「知るぽると」)が今年6月から7月にかけて行った世論調査(11月5日公表)によりますと、「老後への不安が高く、家計の資産・負債バランスに課題を抱え、金融資産の備えが足りていない」家計の姿が浮かび上がりました。

具体的には次のような結果が示されています(2人以上世帯)。

・家計の資産・負債バランスについて、「意識したことがない」が何と66.9%でかつ前年よりも2.2ポイント上昇しています。また、「不安を抱えている」が15.4%で、問題がない(「ゆとりがある」+「不安がない」)の13.9%を上回っています。「意識したことがない」と「不安を抱えている」を合わせると、82.3%となり、かなり問題のあるレベルに達しています。

・老後の生活について、心配である(「非常に心配である」+「多少心配である」)が82.7%となり、前年比1.1ポイント上昇しています。「非常に心配である」と「多少心配である」はそれぞれ、41.3%、41.4%で拮抗し、「非常に心配である」と考える世帯も多いことが読み取れます。

・老後の生活を心配する理由のベスト3(複数回答可)は、「年金や保険が十分でないから」74.9%、「十分な金融資産がないから」70.5%、「現在の生活にゆとりがなく老後に備えて準備(貯蓄など)していないから」41.4%となっており、要は、金融資産等が十分でなく備えが全くできていないということがわかります。

そして、その割には、と言いますか、逆にだからこそと言えそうなのですが、「元本割れを起こす可能性があるが収益性の高いと見込まれる金融商品の保有」について「そうした商品を保有しようとは全く思わない」が何と81.5%を占め、資産運用に関する意識のなさが浮き彫りになっています。つまり、株など全く持とうと思わない人が81.5%いるということです。
10月23日のブログ「阪大のアンケート調査で明らかになった日本人の金融リテラシーの低さ」で述べました、日本人の金融リテラシーの低さに起因するのかもしれません。

上記のような世帯の方には、早急に、「月々の収入・支出の精査と家計改善の実施」「資産・負債バランスのチェック」「長期ライフプランの検討」「資産運用への取組」に順次着手することをお勧めします、と申し上げたいです。

どう手を付けていいかわからない方は、専門家のサポートをお受けになるのも良い手段でしょう。

 

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