日経平均400円超下落で1万5,000円割れ 今後はどうなる?
本日の日経平均は、前週末終値比で400円超下落し、取引時間中としては昨年11月15日以来の1万5,000円割れで始まりました。先週からのリスクオフ(運用リスクを回避し、株から債券、安定感のある通貨などへ資金を移動すること)の流れが継続しています。
理由は色々言われていますが、先週発生した出来事では、アルゼンチンペソの大幅下落かつ為替介入をするだけの外貨準備がアルゼンチンにないこと、中国の製造業購買担当者景気指標(PMI)の悪化、が嫌気されたと言われています。今週注目されている、つまり懸念がありそうなイベントとしては、米FOMCで決定する金融政策の動向、噂のある中国理財商品のデフォルトの有無、アルゼンチン以外の新興国への影響などがあげられます。
今回の株下落の発端は、アルゼンチンペソの下落と言われていますが、よく考えるとアルゼンチンの経済や為替など、世界経済にほとんど何の影響もないと言っても過言ではないと思います。それが大きく取り上げられると言うことは、ヘッジファンドが仕掛けたとしか考えにくいのではないでしょうか? それを契機に、もともとあった不安材料がデフォルメされ、大きくリスクオフの流れになったと思われます。
そのようなことを考えますと、マーケットが少し落ち着いてくれば、少なくとも今回大きく下落を始めた水準近くまではすぐに戻すと考えるのが妥当かと思います。個々人のリスク許容度に応じて幅はあるものの、14,500円から15,000円の日経平均水準は、株式の買い場だと私は思います。
注)上記は、あくまで私の個人意見ですので、個別の投資は読者の皆さんの責任と判断でお願いいたします(笑)