五輪選手村、高層住宅断念?
昨日の日経新聞夕刊によると、東京都は東京オリンピックの選手村となる中央区晴海5丁目について、選手宿泊用に造る約5,000戸分の中層の建物を、オリンピック後は民間住宅にそのまま転用する計画をまとめたとのことです。
ここで注目すべきは、もともと高層住宅を建てて低層部だけを選手村に使うとか、大会後に建物を建て増すなどの案があったところ、中央区からの“人口が多くなりすぎないように”との要望に応じ、中層建物として建設し大会後はそのまま転用するするよう配慮されたことです。小学校を造るのは2校が限度で、将来人口を1万2,000人程度にしたいという中央区の考えに基づいています。
私は、オリンピックバブルは必ず起こり、そして崩壊すると思っており、特に晴海、勝どきなどの湾岸エリアの建設ラッシュはその大きな要因の一つとなるものと予想しています。実力以上に価格が上がる可能性が高いと考えており、今回、都がまとめたとされる計画は、焼け石に水かもしれませんが、少なくとも都の権限が及ぶ範囲の中では、英断ではないかと思います。