ヘルスケアREIT設立の盛り上がり

来年度のREIT市場を賑わす要因の一つとして、ヘルスケアREITの設立ラッシュが挙げられます。ヘルスケアREITとは、医療・介護施設を専門に投資する不動産投資信託のことです。医療・介護施設には、例えば、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、医療モールなどが含まれます。

これまでに報道されたものをまとめますと、大和リアル・エステート・アセット・マネジメント(2014年上場目標、運用開始時資産規模100億円)、ケネディクス(2014年上場目標、運用開始時200-300億円)、三井住友銀行(2014年上場目標、運用開始時200億円)、新生銀行(2014年上場目標、運用開始時1,000億円)の各社が、いずれも来年2014年の上場を予定しています。新生銀行の1,000億円は運用開始時か当面の最終運用目標額か不分明ですが、仮に運用開始時とすれば、来年は、1,500億円前後のヘルスケアREITが上場されることになります。海外では当たり前のREITセクターですが、日本ではまだ未整備の領域です。行政もガイドラインを急ピッチで作成中のようですので、来年の盛り上がりを期待します。

ヘルスケアREITは、超高齢社会が進む日本では確実にその市場規模が拡大する必須セクターと思いますし、しっかりした運営母体である限り安定的な収益が確保できるはずですので、長期安定志向の投資に向いていると思います。来年は、個人投資家がNISA枠で投資したり機関投資家や地銀が積極的に買いに向かうのではないかと予想します。

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