貯蓄から投資へ! 初心者が陥りやすい投資の落とし穴

今日のブログは、専門家による時事ネタコラムのサイト「JIJICO」に7月27日に掲載された寄稿記事のオリジナル原稿です。

日本における家計のリスク資産への投資割合は、OECDのデータ算出国30カ国中25位にとどまり、平均の23.4%を大きく下回る13.2%となっています(2012年末)。リスクを避ける国民性によるのでしょうか? ある研究では、日本人の多数派である持ち家派は、住宅ローンを抱えることから、リスク資産への投資が抑制されているという分析結果を示しています。

とは言え、アベノミクスによる物価上昇の機運、経済の回復、資産価格の上昇、NISAの導入などポジティブな金融・経済動向と、将来のリストラや給与ダウンへの不安、公的年金への不信などネガティブな要素が相俟って、これまでになく、投資に対する選好が高まっていること自体は間違いありません。

但し、そこでは、投資初心者が陥りやすい落とし穴が待ち構えています。なぜならば、上述の国民性だけでなく、日本人は、学生時代にファイナンスの勉強をほとんど受けていないからです。

ここでは、そうした落とし穴の代表例をあげてみましょう。

1. リターンが高い金融商品を、そのリスクを理解しないまま購入
非常に変動性の高い新興国の高金利通貨に連動させる商品や、投資不適格銘柄の債券に投資するハイイールド債などがこれに該当する。仕組みのわからない商品は買うべきでない。

2.リターンの多少の高さに目を奪われ、商品のコストに無頓着に購入
販売手数料の高い投信、信託報酬の高い投信などが該当する。

3. 時間分散への理解なく、投資資金ができたら一気に購入
多額の資金を同時に投資することにより、株価サイクルの1つのポイントのみで買ってしまい、ポートフォリオの評価が一方向に動きがちとなる。NISA口座を開設した勢いで、マーケットタイミングを考えず、開設直後にすぐ100万円を投資してしまうのも似た事例である。こうしたケースでは、手元資金がなくなるので、せっかくの買い場が訪れても買えないことが多い。

4. 損切りのルールを決めず、とにかく塩漬け
評価損がでるとそれを売却損にしてしまうのをもったいなく思い、いつか上がるとの期待感からずっと保有しつづけ塩漬けにしてしまう。損切りして再投資する機会を逃していることになる。

5. 根拠なくナンピン買い
評価損が膨らむと、根拠なく底値に近いと考えかつ平均簿価を下げられるとして、追加購入してしまう。上記4を更に押し進めた形。

6. 自分で勉強せず雑誌やブログの推奨をそのまま受け入れ購入
雑誌等は、推奨ありきで銘柄を捻り出しているので、必ずしも的確な銘柄ばかりではない。時のテーマなどは参考にしても個別銘柄はじっくり自分で考えて経験を積むべし。

7. 知っている企業を根拠なく購入
ウオーレン・バフェットなどが、自分のわかる銘柄しか買わないという例を単純に捉え、自分になじみがあるだけの銘柄を成長見込などの根拠なく買ってしまう。

いかがでしたか? これらはあくまで代表例にすぎません。とにかく、勉強と実践のサイクルを継続的に回していくことが重要なのです。

参考URL  http://jijico.mbp-japan.com/2014/07/27/articles11268.html

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