資産運用は30才台には始めておかないと既に遅い

NISA口座による株式等の購入がこの3ヶ月で5,000億円に上ったそうです。口座を開設した人数が323万人ということですので、全員が限度一杯100万円を投資するとしたら、3兆2,300億円までの投資が可能となります。ですので、現段階では、最大投資可能額の約15%まで投資されたということになります。もちろん、これから口座を開設する人もいるでしょうし、開設済みの人の中には、全く投資しない人、限度一杯は使い切らない人など、色々ありましょうから、あくまで数字上の話です。

一方で、この3ヶ月間にNISA口座で投資を行った人の男女比率は6:4だそうです。通常、株式投資などにおける女性比率はもっと低いらしいので、NISA口座への女性の関心は非常に高いと言われています。それはそれで喜ばしいことなのですが、年齢別で見ると、20才台〜30才代の投資経験者は、それ以上の世代と比べて圧倒的に少ないとのことです。

これはなぜかと言いますと、一言で言えば、お金を使うのに忙しくて給与水準と比べ投資する資金がないと思っているからです。
このため、多くの人が、40才後半から50才台あるいは退職して退職金を得て初めて投資を始めます。これで儲かるわけはありません。経験がないのですから。

どこぞの人気ベテラン芸人ではありませんが、「できることからコツコツと」、若い頃から経験を重ねて訓練を積んでおく必要が投資の世界でもあると私は思っています。
また、年がいってから投資を始めると、投資期間との兼ね合いなどでリスクを取れなくなりがちなので、収益のアップサイドを狙えなくなるということも言えます。若い頃から安定して継続的に投資を行っていれば、複利効果により想像以上の利息・配当を得ることが通常ですし、長期で保有した株式が何倍にも値上がりすることも期待できます。もちろん、反対に損失を被ることもありますが、若い頃から長期にわたり運用することにより均されることが多いです。

そのように考えますと、例えば65才の定年まで、まだ25年〜35年ほど時間が残されている30才台には投資を始めておかないと、なかなか自由度の高い運用を行えなくなるのです。
結論として、私が注意したいのは、遅くても30才台には投資を始めておかないともう遅い、ということです。もちろん、20才台でも30才前半でも、早ければ早いほどいいことは言うまでもありません。

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