住宅ローン完済までの平均期間は13.7年

アットホームの10月14日付けプレスリリース資料によりますと、住宅ローン完済までの平均期間は13.7年だそうです。
これは、同社が、首都圏で住宅ローンを完済した子持ち男性サラリーマン320名を対象にしたトレンド調査『「住宅ローン完済」の実態調査」』の調査結果です。

当初の予定より繰り上げた期間の平均は11.2年となっていますので、概ね借入期間の真ん中を少し過ぎたあたりで完済していることになります。
また、回答者の約9割が、当初借入期間通りの完済ではなく、繰上返済により完済しています。

同社では、住宅ローンに関する平均的なイメージを、「37歳で年収787万円の時に、3,911 万円の住宅を、親から136 万円の援助を受けて、1,439 万円の頭金で、2,472 万円の25.0年ローンを組んで購入し、当初よりも11.2 年繰り上げて、合計13.7 年の返済期間を経て50歳くらいで完済」と見事に記述しています。

私が気になったのは、繰り上げ返済の財源は何なのかということでしたが、これも調査に含まれていました。
1位は「節約」で52.2%、2位が「ボーナス」32.5%、3位が「退職金」22.1%となっています(複数回答可)。
節約の内容は、自分の交際費、自分の趣味代、旅費など家族の交際費、自分の衣服費、自分の食費がベスト5に入っており、世帯主男性の涙ぐましい努力が伝わってきます。

この結果を見ると、住宅ローン利用者は、「節約」を中心に適度に家計防衛を行っており望ましい傾向だなと感じました。
また、「住宅ローンがあったから仕事が頑張れたか?」という問いには、28.1%が「はい」と答えていますが、「いいえ」が42.2%でした。「いいえ」に「どちらでもない」を合わせると71.9%となり、影響がない人の方が圧倒的に多数を占めています。

マイホームに過度に思い入れすることもなく、節約で家計をスリムにし、ボーナスや退職金を繰上返済に利用するという、言わば王道の考え方で対策を講じている人が多いと言えましょう。
節約できた金利負担の合計額は多額なものになっているはずです。

現在、住宅ローンを借り入れていて、この平均像(対策ができている人)にほど遠い人は、一度住宅ローンの借り換えも含めて家計の見直しなどを行う必要があります。
どうすればよいのか自分でわからない方は、専門家に相談されるのも一つの有力な手段です。

注)上記調査結果データの出所:アットホームによるトレンド調査『「住宅ローン完済」の実態調査』

 

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