自宅を持つことがリスク資産への投資を阻害する?

みずほ総合研究所の「みずほ総研論集2014年Ⅱ号」によると、”「持ち家世帯」における株式のポートフォリオに占めるシェアは年齢に伴って上昇しているが、「非持ち家世帯」における株式のシェアは年齢と特に強い関係はない” とのことです。このことから、家計の資産選択プロセスについて、次のような仮説を導き出しています。

1. 各世帯は、生涯所得の見通しを踏まえて、持ち家を購入するかどうかを決定

2-1. 持ち家を購入する場合
・頭金を用意するために貯蓄(主に安全資産)
・住宅購入後は、ローンを返済し、ある程度の安全資産を貯蓄
・安全資産の蓄積後にリスク資産へ投資

2-2. 持ち家を購入しない場合
・若い時からリスク資産投資を行う

まあ、当たり前っぽい仮説ですが、同研究所ではこうした仮説が成り立つとしています。

そして、近年、若年層のリスク資産への投資比率が高まっている一方で、同じ若年層で持ち家志向も高まっており、貯蓄の減少にもかかわらず、若年層が従来より多くの住宅ローンを抱えて住宅を購入していると分析しています。
そして、若年層のリスク資産への投資比率の上昇は、オンライントレードの普及などの制度改革やリターンの改善によるところが大きく、また、元々貯蓄金額が少ない中で、少しのリスク資産への配分増で比率が高まるので過大評価すべきでないとも言っています。
逆に、若年層の住宅購入負担は高まっており、今後、リスク資産投資を促す方向には働いていないという可能性を指摘しています。
対策として、定期借家制度の普及、中古住宅市場の整備などがあげられています。

さて、個人の不動産投資家にとっては、上記はどうあてはまるのでしょうか?
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」に出てくる、収益を産まない自宅は資産ではないという記述を思い出しますね。自宅を持ってしまうから、投資ができない、本当の資産を持てないということに通じます。
若年層では、自宅は借家とし、その上で相応のリスクを取って不動産投資を進めて、資産を拡大していけた時に、自宅を構えるということなのでしょう。

ただ、不動産投資収入は、それはそれとして稼げばいいのですが、一方で、若いうちは自分自身の稼ぐ能力やスキル(不動産以外の)を高めて、仮に不動産投資が失敗しても相応の生活水準の維持が可能な仕事ができるようにはしておきたいものです。それが人間力の向上にもつながるのではないかと思います。

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