ドル・コスト平均法は回復力が強烈

ドル・コスト平均法という言葉をお聞ききになった方は多いと思いますが、ここで改めて説明してみましょう。

ドル・コスト平均法とは、「価格が変動する商品について、常に一定の金額で、定期的に購入していく方法」です。例えば、投信を毎月10,000円と決めて継続して購入するような投資です。この方法を取れば、価格が安い時には多くの口数(株数)を購入でき、価格が高い時には少ない口数(株数)しか購入できないので、全体として平均購入単価を低く抑えることができます。難しく言えば、金額ベースで時間分散効果を享受する方法です。

ここまでは、多くの方が聞いたことがあり覚えているぞ、ということになろうかと思います。さて、それでは、実際にこの手法は、どのくらいの効果があるのかということについてはいかがでしょうか?

ここでクイズを出します。

【前提】
毎年始めにきっちり100万円づつ、ある金融商品に投資をするとします。これをずっと続けます。仮に、最初の年の期初の1口の単価が1万円だとすると、100口を購入することになります。1年たった期末に、単価が1,000円下がり9,000円になるとします。2年目の期初も100万円で購入します。今度は1口単価が9,000円に下がっていますので、100万円だと約111口購入することになります。仮に、毎年1,000円づつ価格が下がり、5年目の末に5,000円になったところで下げ止まり、6年目からは、逆に1,000円づつ価格が上昇していくとします。そして10年目の末にはまた価格は1万円に戻ります。この間、くどいようですが、常に年始に100万円づつ購入していきます(ここで、前年末と年始の価格は同一とします)。

要は、ドル・コスト法で買っていくのですが、最初に単価1万円だったものが、5年目の末に半分の5,000円まで直線的に下落し、その後持ち直し、10年目の末には1万円まで直線的に価格が上昇していくというシチュエーションです。単価の変化は、グラフにするとまさしくV字型のグラフになりますね。

【問題】
では、資産の評価額が累計の投資額を上回ることができるのは、何年目の末になるでしょうか? これが問題です。

【回答】
7年目の末です。何となく、もっと時間がかかると思われた方も多いのではないでしょうか?
これが、ドル・コスト法の回復力の凄さです。すぐに正解された方は、投資や数学に強い方です。そのままロジカルに投資を進めて下さい(笑)
この投資手法は、価格が変動する商品全てに有効です。もっとも、ずっと上昇しつづける場合やずっと下落しつづける場合には、その限りにおいて、他の投資手法と比べ見劣りしますが、サイクルの半分程度以上を経験する期間では非常に有効なものとなります。

株、投信、J-REIT、金額の問題はありますが実物不動産も、この考え方はどこかできっちりと持っておくべきでしょう。

 

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