日銀短観(10月1日発表)が想定外に良かった

9月の日銀短観が本日発表されました。
大企業製造業の業況判断指数(DI)は、前回調査(6月)から1ポイント改善しプラス13となりました。一方、大企業非製造業は同6ポイント悪化しプラス13となっています。
中小企業では、製造業が同2ポイント悪化のマイナス1、非製造業は同2ポイント悪化のゼロになりました。

事前のシンクタンクや金融機関のアナリストの予想では、大企業製造業も前回調査から数ポイント悪化するという予想が大半で、改善すると予想していたところはなかったように思います。
ことのほか、大企業製造業のマインドは萎縮していないと言えます。もっとも、3ヶ月先については、今と同じプラス13での横ばいが予想されており上昇感には乏しいと言うのはありますが。

また、大企業製造業の想定為替レートは、多少円安に修正されたものの、いまだに100円73銭での設定となっています。現在の110円弱の相場が継続すれば業績の大幅な上方修正が期待されます。
ちなみに、大企業製造業の2014年下半期の設備投資は、前年同期比プラス7.3%で、前回調査からの修正率は2.6ポイントの上昇修正となっています。

鉱工業生産指数の悪化や在庫の積み上がりを懸念する声が出始めていますが、大企業製造業の業績改善を先導役とする景気回復がアベノミクスの肝ですから、今回の短観の想定外の結果は素直に喜ぶべきではないでしょうか。

今朝の日経平均は、短観の先行きが横ばいという結果を嫌気し、一時前日終値比76円安まで下げましたが、これを書いている現在で徐々に戻し始め、今(概ね10:30頃)では20円強のプラスとなったところです。
どうも、日本人は素直に喜べない性格のようですね。落ち着いてデータを見ればわかることも、少なくとも一旦はダークサイドに目を向けて動くことが多いような気がします。

 

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