グローバル・シティ・インデックス2014からわかる都市の魅力度
A.T.カーニーが、4月15日「グローバル・シティ・インデックス2014」を公表しました。2008年から2年毎に実施されており今回が4回目となるそうです。評価項目として、「ビジネス活動:ビジネス拠点としての魅力(30%)」、「人的資本:国内外から優れた人材を惹きつける力(30%)」、「情報流通:ニュースや情報の流通量(15%)」、「文化的経験:多様な文化・芸術の豊かさや魅力(15%)」、「政治的関与:グローバルでの政治的影響力(15%)」の5つが採用されています。結果は、下記の通りで、東京は、前回2012年調査と同じ4位をキープしました。上位7カ国までは変動がありませんでした。前回8位のソウルと9位のブリュッセルがそれぞれ12位、11位とベスト10圏外となり、代わって、北京、シンガポールがベスト10入りしました。北京は前回の14位から大躍進です。
【グローバル・シティ・インデックス2014】
順位 都市名
1 (1) ニューヨーク
2 (2) ロンドン
3 (3) パリ
4 (4) 東京
5 (5) 香港
6 (6) ロサンゼルス
7 (7) シカゴ
8 (14) 北京
9 (11) シンガポール
10(10) ワシントンDC
( )内は2012年調査時の順位
個人的には、この順位は西洋人主観の評点っぽく、ダイナミックに動いているアジアの主要都市のランクインが少ないように思いましたが、同社では、別に、「エマージング・シティ・アウトルック2014」も公表しているのでこちらも合わせてご紹介しておきましょう。これは、新興都市を先行的に評価するもので、この先10~20年の間にグローバルリーダーになりうる能力を持つ都市をランキングしている、とのことです。
【エマージング・シティ・アウトルック2014】
順位 都市名 (国名)
1 ジャカルタ (インドネシア)
2 マニラ (フィリピン)
3 アディスアベバ (エチオピア)
4 サンパウロ (ブラジル)
5 ニューデリー (インド)
6 リオデジャネイロ (ブラジル)
7 ボゴタ (コロンビア)
8 ムンバイ (インド)
9 ナイロビ (ケニア)
10 クアラルンプール (マレーシア)
タイの都市が一つもベスト20までに入っていないのが少し不思議な気がしますが、それはそれとして、上記は、今後5年〜10年の投資対象として有力な候補になりうる都市と考えてもいいのではないでしょうか。
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