不動産投資のお勧め本

下記ブログは、2025年8月2日 当社メールマガジンにて発信したものです。


今日は、軽いテーマとして、不動産投資のお勧め本を2冊ご紹介します。
総論的な本と、具体的にイメージすることが難しい収支シミュレーションに関する本の2冊です。
ターゲットは、初心者と中級者の間くらいとしました。

総論的な本の選択基準は、下記に拠りました。
① 一つの投資方法を中心に解説しているものではなく、かつ投資の各プロセスを幅広くカバーしていること。
② 考え方のバランスがよく、客観的であること。
③ わかりやすいこと。

収支シミュレーションの本は、そもそも少ないので、そのうちから多少ともわかりやすく、比較的新しいものを選びました。

では、それぞれの本の紹介です。
◾️総論的な本のお勧め
タイトル:東大博士が書いた石橋を叩いてでも成功したい人のための「不動産投資」大全
著者:菅原 吉祥
発売日:2021/9/15
価格:3,960円(税込)
ページ数:632ページ
アマゾンURL https://x.gd/sFLwc

Amazonでの紹介文:
物件関係、売買、金融機関、不動産屋・管理会社、募集、修繕・点検、税、法律、規模拡大、法人化など、段階・レベル別に知りたいことがすぐ分かる!
法律・契約面で困ったときも安心!
40代前半でFIRE達成!
サラリーマンが不動産投資を始めてリタイアするのに最適な1冊
「サラリーマンをしながら副収入を得たい、できればリタイアしたい」と考えている人に向けて書いた不動産投資の教科書です。
不動産投資には不動産、金融、法律、集客、会計、税など多くの知識が必要です。
こうしたハードルがあるからこそ、不動産投資は儲かります。
でも大丈夫。この本があれば、そのすべてが分かります。

私のコメント:
一言で言って、相当分厚い本です。普通なら、本屋で誰も手に取らないような辞書みたいな感じを受ける本です。
ところが、実際、中を読んでみると、非常に平易な語り口で、誰にでもわかりやすい表現で記載されています。この説明の丁寧さと、この本がカバーしている範囲の広さがページ数の多さの原因です。

カバー範囲には、不動産の投資家ならば誰でも通らないといけないステージ、プロセスがほぼ全て含まれており、不動産投資全般の理解が深まります。
ページ数は多いものの、平易な文章で書かれていることから、実際に読む時間は、ページ数に比して少ない時間ですみます。

おそらく、ページ数の多さが皆の購入を躊躇させ、あまりあちこちで取り上げられていないようですが、上記より、私は良書と思っておりお勧めの本です。
難点は、何度も言ってしまいますがページ数が多いことと、この種の本では値段が高いことです。ただ、それを踏まえてもお勧めの本なのです。

 

◾️収支シミュレーション本のお勧め
タイトル: 不動産投資専門税理士が教える不動産投資の「収益計算」本格入門
著者:稲垣 浩之 、中川 理
発売日:2018/12/25
価格:2,035円(税込)
ページ数:271ページ
アマゾンURL https://x.gd/zfefz

Amazonでの紹介文:
昨今の不正融資事案も逆風となり、金融機関が相次いで融資条件の引き締めに舵を切っています。今後は、収益計算に基づく投資計画や決算書(確定申告書や財務諸表等)が作れなければ、金融機関との取引さえ覚束なくなっていくことでしょう。
本書は、こうした環境変化に対応するため、改めて「収益計算」「シミュレーション」の重要性に立ち返り、最新の税制や実務のトレンドを織り交ぜ、必要な知識を網羅的・客観的に解説した一冊です。
なお、無料特典として「収益計算シミュレーション」(Excel形式)もご用意いたしました。以下の特徴を持つ「Excelの初心者でも使いこなせる多機能ツール」ですので、是非ご活用ください!
【無料特典「収益計算シミュレーション」の特徴】
・実際の投資家が作成した、使い勝手と実用性を両立したシミュレーション
・購入、賃貸、売却の全てのシーンに対応
・少しずつ条件を変えての比較シミュレーションも簡単に計算できる
・順番に数字を入力するだけの簡単入力なので、Excel初心者でもOK
・マクロは使用せず関数と計算式のみだから、自分好みのカスタマイズも可能

私のコメント:
不動産投資のシミュレーションについて、初心者から中級者レベルの読者に書籍で説明することは、非常に難しいであろうことは容易に想像できます。そのため、この種の本は、ほぼ本屋に並んでいないと言えるような状態になっています。

そんな中で、この本は、税理士と不動産投資の実務家の2人が著したもので、さすがに精緻にかつわかりやすく書かれていると思います。必要最低限の知識、減価償却の仕組み、税金の仕組みについて、初心者向けに書かれていますので、一応、初心者でもついていけると思います。もっとも、はなから、会計や税務にアレルギーがあって、そもそも少しも勉強する気がない人は別ですが。

シミュレーション用のエクセルも提供しているようですので、マスターするのに役立ちます。この種の本の注意は、例えばエクセルに入力する数値が、時々の、マーケット状況、税法などを反映していることがあるため、その場合は、最新の根拠に基づく数値を確認しないといけないことです。とは言え、どの項目に注意すべきかは読めばわかると思います。

なかなか一般の方が、不動産投資のシミュレーションを、実感として把握することは難しいのですが、この本では、それが可能になると思います。

姉妹本で、『不動産投資の「収益計算」シミュレーション実践編』というのがありますが、これは、いきなりシミュレーションの個別ケースに入りますので、こちらは私のお勧め本とは異なりますので、ご注意ください。

以上、私からのお勧め本でした。
ちなみに、私は、これらの著者とは一切利害関係はございませんので、悪しからず(笑)。