年始の10サプライズ – 2015年

皆様、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年、最初のブログです。

10サプライズとは、元モルガンスタンレーのストラテジストで、現在はブラックストーン・アドバイザリー・パートナーズの副会長であるバイロン・ウィーン氏が1986年から毎年継続している、いわばその年のビックリ予想のようなものです。
同氏の定義によれば、「平均的な投資家は3分の1程度の確率でしか起こらないと考えているが、自分は2分の1以上の確率で起こると信じている事象」となるらしいです。

ここではそこまで厳密に考えず、「多くの人がもしかしたら起こるかもしれないがまあ起こらないだろうと考えている中で、私賀藤は、40%に近い確率で起こると考えている事象」ということにしておきます。

• 世界経済、企業業績が絶好調で、日経平均 22,000円超え

• 日本の財政危機が意識され出し、10年日本国債利回り 0.8%超え

• 不動産ミニバブル発生で、東証REIT指数 2,200超え

• 世界経済低迷とファンドの仕掛けで、原油価格 40ドル割れ

• 利上げや地政学リスク顕在化で、NYダウ 16,000割れ

• ロシアが国内経済危機打開のため、軍事行動へ

• 米国経済の予想外の不調で、米国の利上げが翌年に持ち越し

• 債務危機の再燃や選挙結果を受け、ユーロを離脱する国が出現

• 中国経済が不調で、実質GDP成長率 6.5%以下に

• 中国以外で不動産バブルが崩壊する国が出現
ちなみに、私の昨年の「年始の10サプライズ」は、実現したのが1項目のみと、自分の定義上40%の実現率となるべきところが10%にとどまりました。この反省の元に、今年は実現率40%を狙いマイルドな予想となっているかもしれません。

上記は、どんな文献もブログも資料も見ずに、私が独自で考えたものですが、この文章完成後に、本家本元のバイロン・ウィーン氏の2015年の10サプライズが公表されましたので、ご披露します。

《バイロン・ウィーン氏の2015年の10サプライズ》
・Fedの第1弾利上げ、2015年半ば以前に開始へ
・サイバー攻撃が悪化
・米株ラリーは2015年も継続
・欧州中央銀行(ECB)は国債・住宅ローン担保証券、社債を買い入れへ
・日銀による「衝撃と畏怖」、2015年は影響力喪失
・中国の成長率、7%割れへ
・原油安がイランを直撃、原子力開発を停止へ
・ブレント原油先物は40ドル割れへ
・ハイイールド債と米国債のスプレッドは縮小へ
・共和党、多数派の威力をフル活用

中国の成長率と原油価格が取り上げられ、似たような予想となっていることは、偶然なのですが、ある意味光栄です。
いずれにせよ、当たるも八卦当たらぬも八卦!

 

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