どうなる日本経済 – 今後10年

大和総研がこの8月に「日本経済中期予測」を半年ぶりに改定しました。一連のペーパーの1つとして、8月13日に「今後10年の日本経済を読む10の勘所」が公表されました。今日は、この中から私が気になったものをご紹介します。

ペーパーでは、勘所が10あるのですが、ここでは私が気になった5項目のみを取り上げます。興味がある方は、末尾のURLから、大和総研の原文及び中期予測資料そのものをご確認ください。

・今後10年間の経済成長率は名目2.3%、実質1.5%
 実質GDP成長率 前半5年間平均1.3%、後半5年間平均1.6%

・国内産業の空洞化は今後も進展する可能性が高い

・緩和的な金融政策が予測対象の全期間にわたり継続
コールレート 前半0.0%、後半0.0%、10年国債利回り 前半0.9%、後半1.8%、

・為替レートは短期~中期では円安水準の維持、長期では円高を予想
円ドルレート 前半101.4円、後半90.1円

・財政健全化の道程は厳しく、プライマリー・バランスの黒字化は困難

以上の5項目のうち、私なりに意外感があったのが、「緩和的な金融政策継続」と「長期での円高」でした。
円ドルは、後半5年間で言えば、90.1円と現行水準より1割円高で推移する見込みです。また、コールレートは、予測期間10年の前半、後半とも0.0%のままです。長期国債の利回り推移もモデレートなものとなっています。

意外感があるという意味は、巷で言われている予測と異なっている、あるいは巷の予測期間が不分明であることから異なって見えるということです。上記大和総研の予測で、緩和的な金融政策が10年も続くと予想していること、長期的に円安とは言えず逆に円高に転じると予想していることは、一般的には異なる見解を持つ人が多いように思います。

ちなみに、TOPIXは、10年後に1,794と見ているようです。

もしこの予測に、自分の投資をベットするとすれば、低水準の金利が継続し、資産価格(株価)も堅調に推移し、為替水準からは無理に海外投資をメインに据える必要もないと考えられるため、国内不動産は相対的に最も優れた投資対象の1つとなりそうですが、果たしてその通りになるでしょうか? もう少し紆余曲折がありそうな気がしますね。

大和総研 関連URL ⇒ http://www.dir.co.jp/research/report/japan/mloutlook/20140813_008851.html

 

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