NISA上限枠拡大の狙いとメリット (英国ISAとの比較) – その1

今回のブログは、専門家による時事ネタコラムのサイト「JIJICO」に8月12日に掲載された寄稿記事のオリジナル原稿です。

政府は、少額投資非課税制度NISAの非課税枠の拡大を検討しています。現在年間100万円の非課税枠を2倍以上に引き上げる方針です。政府の新たな成長戦略で、NISAについて「普及促進に向け、制度の趣旨や利用者のニーズを踏まえた施策の推進や、投資家の裾野拡大を図る」とされており、これに沿った展開です。

拡大後の枠の案として、200万円や240万円があがっています。240万円は、一見、中途半端な感じがしますが、月々20万円投資して年間合計240万円という意味で、実は切りのいい数字なのです。NISAの本家本元である英国のISAでは12で割り切れる上限額が設定されており、これに倣うと240万円という数字が出てくるのです。

NISAは、その使い勝手の悪さから、既に導入前から制度改正の強い要望が出ていました。その1つは、一旦口座を開設するとその金融機関を変更できないというものでしたが、業界からの猛烈な反発にあい、2015年1月からは年単位で変更できるように改善されました。

今回の非課税枠の拡大は、英国ISA(株式型ISAで200万円弱)と比べても年間100万円では金額が小さいという声に応えたものです。

拡大による投資者の最大のメリットは、言うまでもなく、非課税の範囲が広がり節税になることです。金額面で運用商品選択の幅が広がることもメリットと言えましょう。改革第一歩としては一応評価できます。最短で2015年度の税制改正に織り込まれ、実施は2016年からとなる可能性が高いと思われます。

ただ、これだけで投資家の裾野を拡大するという目的を達成できるのでしょうか?

‥ その2に続く

 

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