不動産はやっぱり今が売り時?

6月23日のこの欄で、投資用不動産サイト「ノムコム・プロ」を運営する野村不動産アーバンネットが実施した投資家アンケートの結果に基づき、「不動産投資意識調査にみる不動産の買い時判定」というタイトルのブログを書きました。

似た種類のアンケート調査の結果が、不動産投資サイト「楽待」を運営するファーストロジックにより「2014 年不動産投資家 意識調査結果」として、7月17日に公表されました。

ここから私がご紹介したいアンケートの設問はただ1つ、「今は、物件の買い時、売り時だと思いますか?」というものです。回答者は、同サイトの会員である不動産投資家から904名となっています。

◯アンケート結果
「買い時だと思う」42%
「売り時だと思う」53%
「どちらでもない」 5%

さすが、個人の不動産投資家です。「どちらでもない」という曖昧な回答は5%しかありません。
そして、何と、「売り時」が「買い時」に10ポイント以上の差をつけています。
このアンケートの回答者については、年収1,000万円以上(家賃収入含む、ではありますが)の人が約44%を占めているようです。ある意味、投資や経済動向などについて相応の知識を持ち、一家言持っているような人が多いのではないかと推測します。こうした人たちの集団の平均で、今が売り時と判断していることには、注意をしておいた方がいいでしょう。

「売り時」の理由に多く挙げられたのは、「買い手が多すぎるほどいるから」、「利回りが低くても買ってくれる人が多くいるから」、「物件価格の高騰と物件不足を感じるから」などであったということです。

但し、一方で、「いつまでに物件を購入したいと考えていますか?」の設問には、50%が「今すぐに購入したい」と回答し、88%が「1年以内に購入したい」と回答しています。

先の「売り時」判断と矛盾するような気もしますが、こういう回答になる理由として、「売り時であるため、これから良い物件が出てくると考えられるから」、「金利が低いから」、「購入活動をやめる事は、機会損失だから」という理由が多くを占めたということです。

私なりに解釈しますと、多くの回答者が、「今が売り時である。手持ち物件のいくつかは売却する。但し、不動産投資家としてゴーイングコンサーンで業務を続ける限り今後も投資は必要。売り物件が増えてくる「今すぐ」から長くとも「今後1年以内」に、掘り出し物件を見つける事のできる機会があるはずで、低金利が続いているうちに、そうした物件を購入したい。」と考えているということではないでしょうか。

ということは、いかに相手に高値で売り抜けながら、自分は、値の甘い物件を目敏く購入できるかという勝負です。つまり、誰にババをつかませるかという局面に入ってきていると言えます。

これらのことは、私が以前、「不動産マーケットサイクルにみる次のピーク時期は?」と題したブログで書いた内容と、方向性が極めて似てきたことを示しています。

ですので、特に投資初心者は、よくよく吟味して投資の是非を考えることが、これまで以上に必要な局面となっています。
こうした局面では、専門家にアドバイスを求めることも必要であり重要となるでしょう。

出所:「楽待」 URL  http://www.rakumachi.jp

当HP内参考ブログ:「不動産マーケットサイクルにみる次のピーク時期は?」
URL https://kato-ra.com/2014/06/20/real-estate-market-cycle/ ‎

 

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