年始の10サプライズ – 半期検証

今年1月6日に、年始の10サプライズというブログを書きました。

再度の説明になりますが、10サプライズとは、元モルガンスタンレーのストラテジストで、現在はブラックストーン・アドバイザリー・パートナーズの副会長であるバイロン・ウィーン氏が1986年から毎年継続している、いわばその年のビックリ予想のようなものです。同氏の定義によれば、「平均的な投資家は3分の1程度の確率でしか起こらないと考えているが、自分は2分の1以上の確率で起こると信じている事象」となるらしいです。

同ブログでは、そこまで厳密に考えず、「多くの人がもしかしたら起こるかもしれないがまあ起こらないだろうと考えている中で、私賀藤は、40%に近い確率で起こると考えている事象」ということにして書きました。

10件の内容は、下記の通りでした。半年を経過しましたので、ここまでの進捗と年末までの予想を書いてみます(⇒記号以下のコメントをご覧下さい)。独断と偏見によりますが(笑い)
記号は、ある(◯)かなし(×)かの2択で無理矢理選んだ場合の記号です。

1. 日本株バブルで日経平均が年末20,000円超え
⇒× 年初から大方の予想を下回りボックス圏で低迷。今も、日経平均は15,500円を超えきれない。年内の消費税再増税判断もあり、どちらに転んでもここまでの上昇はもはや難しいか?

2. 日本の10年国債利回りが、1.25%を超えて上昇
⇒× これも、米国金利が3%超えどころか低下に向かったこと、日本の財政に焦点があたっていないこと、景気の先行きに自信が持てない投資家が多く、ここまでは行かないであろう。

3. 安倍内閣の支持率が40%を割り込み政局化
⇒◯ 日テレ系NNNが7月13日に公表した最新の世論調査だと、45.2%。集団的自衛権に対する世論の反応が悪く、40%割れは十分射程圏か。経済にいいとは言えないのが困るが。

4. 中国と日本が、軍事的衝突(意図的か事故か、規模の大小を問わず。少なくとも片方が公的組織に属する。)
⇒◯ ないことを祈るが、起こってもおかしくない!?

5. 消費税増税の影響を乗り越え、GDP成長率が1.5%超え
⇒× 政府も民間各機関も見通しを下方修正中で、現実的には難しかろう。

6. 米国テーパリング(金融緩和縮小)の失敗で、NYダウが年間高値より累積20%以上下落する局面が発生
⇒× 可能性としては少なかろうが、現在最高値更新中であり、バブル不安もある中、年末までに起こっても不思議はない。

7. 米国テーパリングの影響で、新興国から資金流出、一部経常赤字国で金融不安に
⇒× 新興国は、今年は逆に堅調。ただ、上記6に近いことが米国で起これば、ありうる。

8. ユーロ圏の問題国、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、アイルランド等のうち複数国で劇的に経済成長する
⇒◯ 経済は大幅に回復しており、ポルトガルの最大手銀行の問題が浮上したが、年末までに劇的回復と言える国が複数出てもおかしくない。

9. 日本企業の賃上げや労働需給の改善により、現金給与総額が3%以上上昇する
⇒◯ 厚生労働省の賃金統計の全国平均だと、昨年が前年比マイナスだったのに対し、今年に入ってしばらくしてからはプラスに転じ最近では前年同月比+0.7-8%程度となっているが、ボーナスが増加しているとしても、平均で3%はきつい。ただ、大企業に絞ってみた場合は、経団連の2014年春闘最終集計によれば、月例賃金の上昇率2.28%(2014.6.30発表)であり、上場企業の夏のボーナスが8.48%増という報道と照らし合わせれば、いい線を行ってるかもしれない。

10. アベノミクスの第3の矢が評価されだし、外国投資家の資金流入が昨年以上となる
⇒× 第3の矢は、それなりに評価?されていると思うが、インパクトには乏しかった。日本企業のコーポレートガバナンス改善期待や企業収益の伸びへの期待等々、今後も外国資金が流入する要因はあるものの、全体でみると昨年を超えることは難しかろう。

結果は、×が6個、◯が4個でした。無理無理どちらかに当てはめていたり、検証の数字をどれにするかなどの問題はありますが、今のところ、目標の4割とピッタリ一致しています(笑い)
お遊びとして、お読みいただけるなら幸いです。

 

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