米量的緩和縮小決定 ー円安進行・日本株上昇してます

18日、米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的緩和政策の縮小(テーパリング)を決定しました。2014年1月から、月額850億ドル(約8兆7,600億円)規模の証券購入額を100億ドル減らし750億ドルとすること、具体的には住宅ローン担保証券(MBS)を月額400億ドルから350億ドルに、米国債を450億ドルから400億ドルに、各50億ドルずつ減額することが決定されました。FOMCは、合わせて、失業率が6.5%を下回り相当の期間が経過するまで事実上のゼロ金利政策を維持する方針を表明しました。

しばらく前のマーケット予想では、米緩和縮小は来年2014年の第1期(1月〜3月)内と見る向きが多かったのですが、最近、12月の今回会合で決定されると予想するマーケット関係者が増え、概ね50:50程度になっていたところでした。緩和縮小が決定されると、米国株が下落しその影響が日本株にも及ぶと懸念する向きが多かったのですが、現実には、NYダウは16,167.97ドルと過去最高値を3週間振りに更新、日経平均は15,800円台まで上昇しております。為替市場では、想定通り円安が進み円ドルは104円台を付けています(日経平均、円ドルとも午前中のブログ記載時点)。株式市場では、減額幅が小さかったこと、緩和縮小が実際に決まったことで時期に関する不透明感が払拭されたことが好感されたと、後付けの解釈がなされているようです。

こういう状況を見ていつも思うのは、緩和縮小は予定されたイベントでありその時期が微妙にわからないだけであるのに、時期を事前にどう読むかで儲けを産み出そうとするのがマネーゲーム以外の何ものでもないなあ、ということです。

とは言え、今回私も事前に買い出動しましたが(笑い)。

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